1)概要:
千葉市では、景観法の制定や千葉市都市景観条例の改正を契機として、より幅広く魅力ある景観形成を実現するため、都市を彩るまち並みや広告物、地域や街づくりの活動などの表彰制度として、2011(平成23年度)から始めている。
表彰は、景観街づくり部門、景観広告部門、建築文化部門の3部門。幕張ベイタウン協議会では、街の景観の維持や、住民参加の街づくりの活動を行ってきており、2011年度(平成23年度)「街づくり部門」に応募し、受賞した。
2)受賞経過:
協議会で申請書類を作成提出後、千葉市「表彰選考部会」に住民を代表してベイタウン協議会が出席、プレゼンテーションを行った。
3)受賞時の原稿の要約:
イ)住宅地区を、デザインガイドラインに基づく歴史的な 文化財として保護すべく「地域マネージメント」への 挑戦を行っている。
ロ)景観と安全で住み心地の良い街として住民が誇りに 思っている。
ハ)沿道型のまち並みと街区内中庭とバランスある建物の 配置等、景観の良さ、電柱をなくした街並みの良さを住民が享受している。
ニ)プロムナードを中心とした商店街と地域との絆。歩いて暮らせる街の環境。
ホ)開放的な小中学校と生徒会代表との子供部会の開催や、ラジオ体操、昔遊び、餅つきなどでの住民との交流
へ)各通りごとに、モニュメントを配し、個性的な街路灯と、通りごとに異なる街路樹が配置され、季節ごと美しい花も咲かせてくれる。
ト)約1千m*8百mの敷地(84ha)内には、28haの住宅地に36街区(約8、000 世帯(23,000人)居住し、14の緑地公園がある。 4つの小中学校の周囲に緑が豊富で、また、3丁目公園の一部は住民の自主管理で運営されている。
チ)街の西側は、東京湾が一望でき、海辺も住民の憩い の場にもなっている。
リ)各街区中庭(パティオス)は、住民の憩いの場として、 住民が自主的に管理している。
ヌ)ゴミ空気移送の仕組みは、街区ごとの設備から、直接地下共同溝内のパイプ を通し共同処理設備に送られている。 ベイタウンの景観が守られる一つとなっている。
ル)以上の活動の他、協議会が中心となって、「皆で 集めた36景写真展」、「デザインガイドツア」、 外部から講師を招いての「様々なまち育てシンポジウム」や「景観シンポジウム」を実施し、これらをビラにして全住民に配布し、共有化を 行っている。
5)参考:
なお、翌年2012年度には、【景観部門】として「幕張シーサイドデッキ」が受賞している。